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「展望2021」 「コロナ対策と働き方改革」に徹する年だ!(2021/01/03)


「優勝劣敗」は、世の常である!


延寿寺幸次郎


新年、明けましておめでとうございます。


◆「コロナは、収束しない」前提で、事業展開すべきだ!

 昨年2月から、我が国産業界は「新型コロナウイルス禍」の影響を受けた。「トラック運送業界」も、その例外で無く、「影響を、全く受けなかった」という事業者は、本当に稀有な例で、約6万3000事業者が、「大なり小なり」、荷主からの受注が減少するという影響を受けた。
「コロナ禍」の影響を受けた順を「多大な要因」から順に挙げると①外出自粛・国内消費減退②供給連鎖(サプライチェーン)の分断③中国消費の減退④オリンピックの延期⑤インバウンド(外国人旅行者)消費の減退――ということになった。
このことによって「コロナ禍要因」によって、その差はあるものの、「建設」「海運」「航空」「観光」「小売り」「娯楽」「外食」「製菓」「自動車」「電機・部品」「食品」「アパレル」――の各業種が影響を受け、「ドミノ現象」により、貨物運送に関連する企業は、いずれも、「運送量の減少」という形で、影響を受けたはずである。
ワクチンが、欧米の製薬会社で開発されたというニュースが駆け回っているが、どうやら、我が国で「使用解禁」となるのは、「年央」以降のようである。従って、我々は、「コロナは、収束しない」前提で、事業展開すべきであると思うのである。

◆「コロナ対策と働き方改革」に徹する年だ!

今年の「トラック運送業界」は、「コロナ禍による貨物減少」と「働き方改革」に徹するべきであると思う。
それは、「コロナ禍での貨物の減少」と「改正労働基準法」に基づく「働き方改革法」に基づく、3年後に適用される「時間外労働の上限規制(年960時間)の適用」――の双方の具体的対策が、軌を一にすると認識すべきであるからだ。
その対策を具体的に挙げると左記の「4項目」に集約される。
(1) 労働生産性の向上
・荷待ち時間、荷役時間の削減・高速道路の有効活用・市街地での納品業務の時間短縮
(2) 運送事業者の経営改善
・ドライバーの処遇改善・経営基盤の強化
(3) 適正取引の推進
・書面化、記録化の推進、適正運賃・料金の収受・多層化の改善、コンプライアンの強化
(4) 多様な人材の確保・育成
・女性・高齢者も働きやすい職場・会社づくり・働き甲斐のある職場・会社づくり・若年労働力確保に向けた取り組みの強化

◆「優勝劣敗」は、世の常である!

「強いから勝つのではない!賢いから勝つのでもない!時流を的確に把握した者だけが勝つのだ!」、有名なC・ダーウィンの「進化論」の「肝」である。
貴方は、「政治の流れ」「経済の流れ」「産業界全般の流れ」「業界団体の流れ」――を的確に把握していると胸を張れるだろうか?
この「流れ」は、一筋縄では、掴めないことは明らかだ。
把握する手段は、マスメディアだけではない、読書だけでもない、政治、経済、産業界、業界動向に、誰にも負けないように「高いアンテナ」を立てて「情報収集する」ことが前提になる。「情報収集能力」が、三混(混迷、混乱、混沌)時代に勝ち抜くための喫緊の課題と言っていいだろう。
その上で、自社の経営資源である「人、物、資金」の「再配分」を考え、その上で、自社が目指す「短期・中期・長期」の「ロードマップ」(工程表)を作成し、社内全体で、その「目標」を「共有」することが、必須である。
どんな「時代」でも言えることだが、「優れた者(企業)」が勝ち、「劣る者(企業)」が敗れ、淘汰されるのである。これが、どんな「時代」であっても、「世の常」であることを、年頭に当たり、「肝に銘じて」頂きたい。