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「SF25導入するメリットない」 車両全長25mスーパーフルトレーラー(2021/01/31)


大手積極導入の中、中小関心示さず


ヤマト運輸は昨年10月9日、新たにダブル連結トラック「スーパーフルトレーラーSF25(SF25)」を2台導入し、関東、関西、九州間の運行区間に加え、東北まで運行区間を伸長した。現在、24台が運行中。大手運送会社はこぞってSF25を増車している。しかし、中小の運送会社はSF25の導入には慎重な態度をとる。
全長が25メートルあるSF25は、積載量が従来の大型トラックの2倍あるのが最大の特徴。このため、長距離輸送のトラックドライバー不足の解消につながり、運行回数を抑えることでCO2の排出量減少にも貢献できる。
また、異なる事業者のトレーラーを連結し、1台の車両として運行できるため、業界全体の輸送の効率化が可能になる。
ヤマト運輸は「ダブル連結トラック実証実験」参加に伴い2017年9月にダブル連結トラックSF25を国内で初めて導入した。
そして、国土交通省は2019年1月に車両長の基準を、最大21メートルから25メートルまで緩和した。
2019年3月に、西濃運輸、日本通運、日本郵便、ヤマト運輸は共同輸送を関東~関西間でスタートした。
ヤマト運輸の広報は「積載量が10トントラックの2倍になるが、近年はドライバー不足が深刻化しており、当社でも検討していかなければならない問題。また、他社のトレーラーを連結し、会社の壁を越えた業界全体のさらなる輸送効率化につなげられる」と導入のメリットについて話す。

しかし、大手では導入が進むSF25であるが、中小の運送会社ではまったく導入の話は聞かない。
 関西の長距離輸送事業者は、「中小運送事業者がSF25を導入するメリットは、ほぼないと考えている。阪神高速や首都高速を走れないと聞いている。また、高速道路を走行できたとしても、下道も通行許可が必要で、降りられるICばかりではなく、活用する場面が限られる。さらに、小回りもきかず、SF25が旋回するには広い場所が必要だが、中小運送事業者がICの近くに大規模な物流センターを構えるのは現実的でない。1人で大型トラック2台分の荷物を運べるのは魅力だが、車両などにかかるコストなども考慮すると、導入する意味を感じない」と話す。

別の長距離輸送事業者は、「1番のデメリットは、通行許可が下りる道路が限られていること。首都高、阪神高速を走れないのは痛い。また、運転できる運転手も限定される。このことから、SF25ではなく、スワップボディコンテナの導入に興味がある」と話す。
SF25を運転するドライバーの要件は、大型免許5年以上保有及びけん引免許5年以上の保有で2時間以上の訓練の受講が必要となる。スワップボディコンテナは、商品を積載する荷台部分を脱着できる車両で、車体と荷台が分離することで、商品を積載したコンテナ輸送と空きコンテナへの積み降ろしを別拠点で同時に行える。けん引免許は必要なく、大型免許があれば走行できる。

【写真】大型トラック2台分を運べるSF25 ヤマト運輸が国内で初めて導入した