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相次ぐトラックへの「逆あおり」 積み荷3000万被害も(2021/03/14)


大型車90キロ規制も影響か


後ろから車間距離を詰めてあおってくる「あおり運転」が社会問題となる中、最近はわざとゆっくり運転をしたり、急ブレーキをかけたりして進路を妨害する「逆あおり運転」も問題になっている。今年1月に滋賀県の京滋バイパスで、大型トラックが左車線を走っていた際に、右車線から追い越してきた乗用車が急な車線変更で前に出てきて、急ブレーキをかけてきた。
トラックドライバーは急ブレーキを踏み、ハンドルを左に切ることで衝突を回避したが、この急ブレーキでトラックの積み荷が破損し、3000万円近くの被害が出たという。
警察庁がまとめた直近3年の「車間距離保持義務違反」の摘発件数は、2017年7133件、2018年1万3025件、2019年1万5065件と増加しているが、トラックが関連する「逆あおり」の事例も少なくない。
 昨年10月22日、前方車両の進行を妨害する目的で危険な運転をしたとして、道交法違反(あおり運転・著しい危険)の容疑で、ワゴン車に乗っていた男が逮捕された。
逮捕容疑は8月11日午後9時ごろ岡山県浅口市の山陽道下り線で乗用車を運転中、追い越し車線を走っていた中型トラックを左側から追い越し、前に割り込んで急ブレーキをかけ、著しい交通の危険を生じさせたこと。
 また、1月に愛知県東海市で走行中のトラックの前で急ブレーキを踏むなど、あおり運転をしたとして、暴力団組員の男が逮捕された。男は昨年12月、東海市の西知多産業道路で、乗用車を運転して走行中のトラックの前に割り込んで急ブレーキをかけ、トラックを本線上に停車させるなどした疑いがもたれている。