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タクシー会社で行われる「運転地理検定」(2021/07/04)


必要な地理知識の習熟度を測る


「カーナビの示す道が最短ではない」



 タクシー大手の日本交通㈱(東京都)は、全乗務員28名が新卒採用の葛西営業所で、ことし1月に「運転地理検定」の団体受検を開催した。運転地理検定は、運転地理検定協会(東京都)が実施する民間の検定試験で、プロドライバーが運転するにあたって必要な地理知識の習熟度を測る。
同検定は、プロの運転手やプロの運転手を目指す人、観光会社サービス業の従事者などが受験する。
 東京をはじめ首都圏エリアの交差点・通りの名称・施設・経路などについて記述を中心に答える検定。地域によって等級が変わり、50問を30分で答え、70点以上が合格となる。
 試験は年間6回あり、タクシー・ハイヤー、役員車運転手委託、運送、保険などの会社で団体受検も実施している。
合格率は最初に受験する「都心部3級」では96%で、2級1級と難易度が上がる。3級については、協会作成の練習問題各200問を習得すると、ほぼ合格ラインに到達するという。
 日本交通では、「カーナビに頼る漠然とした運転から脱皮でき、ナビ注視が原因の事故を防ぐことができる。また運転に余裕ができることでコミュニケーションをとりやすくなる。乗務員から『改めて地理の知識を確認でき、更に自信がついた』との声があった。カーナビの示す道が最短ではない場合があるので、ナビはあくまで補助として運用し、必ず乗客に経路確認を行うよう乗務員教育を行っている」と話している。

検定試験問題例(都心部3級)

・増上寺を中心とした緑地帯(都立公園)で、東京都内でも上野恩賜公園などと並ぶ古い公園は何と言いますか?
・靖国通りと白山通りが交わり、角に岩波ホールがある交差点は何と言いますか?
・高速都心環状線のトンネルは5つありますが、「飯倉、霞が関、千代田、北の丸」とあと一つは何と言いますか?


【写真】日本交通の団体受検