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貨物機も電気の時代に   DHLエクス「電気式貨物機」を発注(2021/11/14)


CO2排出ゼロを達成


 DHLエクスプレス(ドイツ)は8月4日、電気飛行機の新興企業エビエーション・エアクラフト、アメリカに、史上初めての電気式の貨物機 「アリス」を12機発注したと発表した。
エンジンの代わりに電気の力で飛ぶ電気飛行機の導入で、環境負荷の低減を目指す。
 今回発注したエビエーションのアリスは、ハイブリッド式ではなく動力をすべて電気とする完全電気式の航空機で、貨物・旅客ともにCO2排出ゼロの運航を可能にする。エビエーションでは、2024年までにDHLへの納入を予定している。
 アリスは、パイロット1人で飛行でき、1200キログラムの荷物を運べる。充電時間は1時間の飛行あたり約30分で、最大航続距離は815キロメートル。初飛行は今年後半の予定だという。
 アリスは空港で貨物の積み降ろしが行われている間に充電し、DHLエクスプレスのタイトなスケジュールにおいても素早い離発着が可能だ。
電気飛行機市場が注目される背景には、航空輸送の二酸化炭素(CO2)の排出量を減らすという目標がある。
 業界団体の航空輸送アクショングループ(ATAG)によると、2019年に航空機が出したCO2は9億1500万トンと世界の総排出量の3%になり、20年間で4割増えた。
航空機が1人の乗客を運んで出るCO2はバスの2倍、鉄道の6倍にもなる。
航空各社では、2050年までに温室効果ガスの排出量を100%削減する目標を掲げている。
DHLグループの広報担当者は、「電気飛行機の課題は航続距離と貨物の搭載量だが、やはり大きなメリットは、輸送において完全にCO2排出ゼロを達成できること。DHLグループでは、2050年までにロジスティクスにおけるCO2排出実質ゼロの達成を目標に掲げている。