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切り離す必要なく、荷降ろし可能  21mセンターアクスルフルトレーラー(2021/12/12)


車両同士の分離時間を削減、スペース不要


 全長21mのフルトレーラーが注目されている。日本フルハーフは、「21mセンターアクスルフルトレーラー」をいすゞ自動車販売の協力を得て開発・販売している。
 今回の21mフルトレーラーは、2013年に発表された国土交通省による全長の規制緩和を受けて、開発が行われた。日本フルハーフのトレーラー営業部の酒巻徹部長はこれについて、「19メートルから2メートル伸びたことで容積が取れるようになり、昨今のドライバー不足などのアイテムとして一般貨物でも使用されるようになった」と話す。
 この21mセンターアクスルフルトレーラーの最大の特徴は、前後の車両が内部でつながっていること。
 本来、フルトレーラーは、前後の車両を切り離して、別々に荷下ろしをしなければならない。しかし、これでは、車両同士の分離に30分ほど時間がかかり、また、分離するためのスペースも必要になってくる。
 このフルトレーラーでは、電車のように前後の車両が内部でつながって、後方から前方への行き来を可能とし、トレーラー背面に扉があるため、スムーズな荷下ろしができる。そのために、後方のトレーラーの高さを通常より低く設計されている。
 ウイング仕様であるため、横からも荷物を取り出すことが可能となっている。
 酒巻部長は、「21メートルフルトレーラーは主にカゴ台車を使用するスーパーやアパレル関連の業者に重宝されている。宅配用には、全長1・1メートルの配送物を乗せられるよう特注仕様のものを作成したこともある。 10トントラックを2台で運用するよりも、フルトレーラー1台で同じ量の荷物を運ぶ方が車両代は約2割ほど安く済み、人件費も抑えられる」と語る。
 2024年の働き方改革による労働時間規制とドライバー不足に対応しつつ仕事を回していく上で有用な手段として、21mフルトレーラーの需要は中小の運送業者にも広がっていくと考えられる。

【写真】左 21mフルトレーラー 後方が低く設計され、車内のつながりがフラットに

    右 トレーラ内部の床のようす