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「車輪脱落防止ナット」 ダブルナットで緩みにくい構造に(2022/08/01)
スリーウッド・タイヤの森(森啓二代表、奈良県桜井市)は、このほど、トラックの「車輪脱落防止ナット」を開発した。
国交省の資料によると、車輪脱落事故の発生件数は増加傾向にあり、平成30 年の事故件数は7年前の約7倍に増加している。脱落事故原因の一つに、2010年以降、大型車のホイルとナットの規格が世界基準のISO規格へ変更されたことも上げられている。
ISO規格のボルトは左右とも右ネジで、左側のタイヤのナットを緩める方向は、タイヤの回転方向と同じ向きになり、そのため、徐々にナットが緩みやすくなると考えられている。
国交省の統計データからも、ホイルとナットがISO規格に変更になった年以降、車輪脱落事故が増加に転じている傾向が見てとれる。
脱落事故を防止するには、ナットの緩みを点検し、トルクレンチなどを使って増し締めを行うことが重要だが、そもそも「緩みにくいナット」を使用すれば、事故が起こる確率を、さらに下げることができる。
スリーウッドの「車輪脱落防止ナット」は、ダブルナットで、上部と下部、二つのナットは、凸凹状の嚙み合わせになっており、一度締め付けると緩みにくい構造となっている。さらに、二つのナットの大きさを微妙に変えることで、緩衝による緩み(振動や衝撃に対する緩み)も防ぐ。
「車輪脱落防止ナット」は、ISO規格の車輪に対応しており、試作品により、その効果は検証済。問合わせは、☎0744-45-3009
【写真】車輪脱落防止ナットを装着したホイール