TikTokで若者４人採用 　 カワキタエクスプレス（2023/03/05）

川北社長のダンス付動画が「バズる」


　㈱カワキタエクスプレス（川北辰実社長、三重県亀山市）は、昨年３月から採用目的でティックトック（TikTok）に動画を投稿しているが、同社の
ティックトック動画は人気を集め、フォロワー（フォローしているユーザー）が急増。昨年、若者４人の採用につながった。
　ティックトックは、数十秒程度の短い動画を投稿できるアプリで、ＢＧＭや映像加工によって個性的な動画が投稿できる。
　川北社長が動画の撮影、編集し、投稿しているが、投稿頻度は２～３日に１回の割合。内容は多くがトラックを題材にしたもので、「普通免許しかなくても大丈夫」「トラックドライバーに必要なスキルとは」「独り立ちした20歳のドライバーの一日」といった、特にトラックに興味を持つ求職者が知りたそうな内容から、「事務所探検」「運動会の様子」「社長の仕事」など会社内の状況がわかる動画も多く投稿されている。
　同社のティックトック動画は現在、フォロワーは５０００を突破しているが、要因は、動画の内容もさることながら、動画の中で川北社長が自らパラパラダンスを踊っていることだ。パラパラダンスは川北社長がＳＮＳの動画を見て習得したもの。
ダンス付動画は若者の心をつかみ、「この会社で働くには一体どうしたらいいのですか？」「ぜひとも面接にお伺いしたいのですが」といった投稿が相次ぎ、結局、昨年ティックトック動画をきっかけに23人が応募し、４人が採用に至った。
　川北社長は、「昨年の４月の終わり頃から『バズり』だした。トラック協会やパーキング、納品先で『見たよ』と頻繁に声をかけられるようになった。トラックのカッコ良さをアピールし、また、笑えて、最後まで見てもらえる動画作りを心掛けています」と話していた。（３月６日号）

　【写真】TikTokでパラパラダンスを踊る川北社長