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家電製品の配送トラック狙われる!(2024/01/31)


車上荒らし件数 前年比10%増加


 昨年末、全国8都府県で家電製品を配送するトラックの車上荒らしを繰り返していた、埼玉県の会社員ら5人が、窃盗の容疑で逮捕された。5人はトラックの荷台から、掃除機やテレビなどの家電383点(時価総額約2370万円相当)を盗んでいた。犯人は、物流センターでトラックに家電が積まれる様子を確認し、レンタカーで運送会社の駐車場までトラックを追跡。深夜に従業員がいなくなったのを見計らい、犯行に及んでいた。

 盗まれた家電製品は中古品買い取り業者に持ち込まれ、換金されていたが、今回の犯行の手口について、滋賀県警生活安全課では、「識別番号などがある宝石や貴金属とは違い、家電は中古品買い取り店の店頭で盗品かどうかを見分けるのは難しいと言われている。最近は物価が高騰し、家電の価格も値上がり傾向にあるため、換金しやすい家電製品は車上狙いの格好のターゲットになっている」と話す。
 警察庁が昨年発表した統計によると、自動車盗(車上荒らし)の認知件数は年間5000件以上。前年と比べ約10%割増加した。その一方、検挙率は前年比約4%減少。車上荒らしは年々、計画的な犯行が増え、警察が検挙しづらい状況になりつつある。

 日本防犯設備協会では、「昔の車上荒らしは、ドアのキーシリンダーに工具を差し込み、シリンダーを無理やり回してドアを開けていたが、最近の車は正規の鍵でないとロックが解除できない『スマートキー』が主流。そのため、ドアをこじ開けるような犯行手口は減っている。
 トラックの車上荒らしでは、高速SAやコンビニの駐車場で車両から離れている間に荷物を抜き取られるなど、一瞬の隙をついた犯行手口も報告されている。
また、件数として多くないが、トラックにキーが付いた状態や、暖機運転などでエンジンが掛かった状態で、トラックごと乗り逃げされるという手口も見みられる。
犯人は、場当たり的に窃盗を行うのではなく、めぼしい車に狙いを定め、必ず事前に下見をする。防犯カメラを設置していれば、下見の段階で犯行のターゲットからは外されるから、カメラがあるだけでも十分な犯罪抑止効果は見込める」と説明する。
 車上荒らしについて、関西の運送会社A社の社長は、「防犯対策として倉庫や駐車場に監視カメラなどを設置している運送会社は多いが、車上荒らし対策としてトラックに防犯カメラを取り付けているという話は聞いたことがない。監視カメラをある程度の台数を設置しようと思ったら、それなりに工事費用は掛かるし、月数万円程度のランニングコストも発生する。そのため、カメラなどは設置せず、車上荒らしが起きた時に保険で対応すれば良いと考えている運送会社も多い」と話す。
 
 関西の倉庫会社B社の社長は、「弊社では防犯対策として、倉庫の内外を全方向から監視できるカメラを設置している。自社で監視カメラ一式を取り寄せ、倉庫の形状や利用実態に合わせて取り付けた。
 カメラ取付の初期工事には200万円ほどかかり、メンテナンスを含めたリース料は月1~2万円程度になる。決して安い買い物ではないが、防犯対策はもちろん、日々の作業を監視する労災対策、倉庫に出入りする外部の業者などを監視する荷物事故・紛失対策としても使える。また、実際にトラブルが起きた時は証拠の映像が残るから、問題の早期解決が図れる」と防犯カメラのメリットを話す。(1月15日号)

【写真】埼玉の運送会社の防犯カメラに映っていた映像(JNNニュースのYouTube映像から抜粋)