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トラックGメンに荷主を告発 トキハマエキスプレス(2024/11/13)


「情報提供しないと業界が良くならない」

 国土交通省は、適正な取引を阻害する疑いのある荷主企業・元請事業者の監視を強化するため、「トラックGメン」を昨年7月に創設したが、トキハマエキスプレス㈱(原田幸之助社長、大阪府岸和田市)はこのトラックGメンの通報窓口へ自社の荷主を告発した。
 告発した案件は今年9月に運送したもの。茨城県ひたちなか市から兵庫県稲美町までの運送で荷物は機械。14時18分に積み込みが完了し、荷主からは翌朝6時に到着させろとの指示だった。距離は760キロ。
 朝6時に到着させる理由については、複数台のトラックが稲美町の工場に到着するが、どのトラックにどの機械が積まれているかをチェックした上で納品順を決めるためである。
 順番が決まって荷降ろしは9時から始まるが、順番が後になれば昼過ぎになることもあるという。
 原田社長は、「担当が横着だ。荷物を把握して下ろす順番が最初からわかっていたら運転手が長く寝ることができる。運転手は3時間しか寝れない。メーカーが荷物を差配しているのではなく、メーカーの下の運送会社が取り仕切っている。運送会社が仕切ってこの有様だ。何年も前からだ」と声を荒げる。
 また、「一旦全員集合させないで、あらかじめ運行を計画しておいてほしい。一番手でも3時間待たないといけない。待機料は一切出ない。全員集合は他にもあり、そういうところは出荷元と納品先の段取りができていない。弊社の様に『ここの対応は許せない』との思いを持っているならトラックGメン通報窓口から情報提供すべき。そうでないとこの業界は良くならない」と訴える。(11月4日号)

【写真】トキハマエキスプレスがGメンに告発した内容