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トラックの高騰がとまらない 調達方法は?(2025/02/16)
リース期間7年 残価3割のところも
ここ数年、トラックの価格が異常に高騰している。例えば、5年前に1500万円程度だった大型ウイング車が、今や2000万円を超えている。運送会社にトラックの購入について尋ねてみた。
あるディーラーの営業担当者はトラックの価格について、「様々な車種があるので一概には言えないが、5年前と比べると2~3割程度は値上がりしている。多重下請けの形で仕事を請けている会社が、収支を合わせるのはほぼ無理ではないか」と話す。
値上がりの要因として挙げられるのは、シャーシもボディも各部材がすべて値上がりしていることだ。また、モデルチェンジする度に「衝突被害軽減ブレーキ」「巻き込み防止警報装置」といった安全性を補強する装備など様々な機能が追加されていることも一因となっているようだ。
そうした中、購入の場合と違って初期費用がかからないリースの利用を始めたという声が聞かれる。
リース会社が運送会社の希望するトラックを購入し、リース会社の所有のまま、運送会社は使用者として毎月一定のリース料を支払ってトラックを利用する。
月々のリース料に車両代金・税金・自賠責保険料などが含まれている標準的なタイプと、それに車の点検・整備費や車検代も含まれるタイプがある。
今までリース期間は5年が主流だったが、近年は7年と長めの期間が設定できたり、残価設定(契約満了時の車の価格)も、これまで1割が多かったが、3割以上で設定し、より月々の支払い額を抑えられる選択肢も出てきている。
ある運送会社は、「今まで新車か中古を現金一括で購入してきたが、知り合いの社長の勧めで2、3年前に1台、リースの利用を始めた。まとまった現金を手元に残しておくことができ、月々のリース代を経費としてみることができるのが魅力」と話す。
ただ、リースは中途解約ができず、万が一中途解約すると通常は違約金が発生する。また、所有者はリース会社であるため、トラックに会社のロゴを描いたり、タイヤホイールを変えるなどカスタマイズや走行距離に制限がある場合もある。
長めのリース期間を組んだり、残価を多めに設定する契約は審査によりできない可能性もあり、可能な場合も、トータルの支払い額は一括で購入する場合よりも多くなることには注意が必要。また、リース期間終了後、返却するか買い取りになるのか、どんな条件で再リースできるかなど確認しておかないと、その後トラックを利用できなくなる可能性もある。
リースも検討した上で、中古で一括購入しているという声も聞かれた。ある運送会社は、「確かに新車価格は高騰しているが、10年使うことを想定しているので、リースはあまり考えてなく中古で購入する」と話し、別の運送会社は「オークションに参加して中古を安価で仕入れている」と話した。
どのような方法で調達するかだけでなく、トラック価格の上昇分を運賃として荷主から徴収することも大事である。
ある運送会社は、「リース期間を長めに組めたとしても対処療法に過ぎない。トータルでどれくらいのコストがかかるかを算出して、取りうるベストな方法を挙げながら、価格上昇分について荷主に運賃の値上げ交渉をしている」と話し、別の運送会社は、「トラック価格は3割ほど上がったと認識しているが、新車で現金一括で購入している。購入から7年間で全塗装して14年間、乗る計画を組んでいる。20年近く据え置きしていた運賃を昨年4月に2~3割、上げてもらった。
リースは、ドライバーが途中で辞めた場合、出費だけが続くリスクがあると考えている。現金で購入しておけば、不要になれば売却することもできる。また、自分の所有物にならないため、一般的にどうしても車両を粗雑に扱いがちではないか」と話している。
(2月17日号)
【写真】大型ウィング車が2000万円を超える・・