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銀行マンから運送業に 清光商事・川畑社長(2025/03/12)
フットワーク軽く60歳の今も走る
㈲清光商事(大阪府枚方市)の川畑浩二社長は現在60歳。35歳のときに銀行員を辞め奥さんのお父さんが経営する清光商事に入社し、以後会社を支えてきたが、3年前に前社長が亡くなった後に社長に就任した。
同社は52期目。創業から平ボディー車で事業展開。現在平ボディー車11台を保有し、シャッター、機械、マンションのメーターボックスをメインに運搬する。近畿圏だけでなく、長距離も走る。
同社は「断らない」「ノーと言わない」もモットーとしており、フットワークの軽さも売りだ。社長自らハンドルを握るが、いつ呼び出されても動けるようにとお酒は飲まない。
車両11台で十分利益は出ている。先代の社長は売り上げを重視していたが、川畑社長は中身を重視。「固定費は決まっている。変動費をいかに抑えるか。遠いところは傭車し近場でトラックを2回、混載して走る。無駄のない中身の濃いやり方に徹している」と話す。
2024年問題に向け、お客さんには原価計算、標準的な運賃を示しながら運賃交渉。銀行時代の業務が生かされている。
時短については、以前は枚方の車庫を出発し奈良の工場で宵積みして帰ってきたら夜9時10時だった。工場では夕方5時から積み込みが始まることから帰社が夜遅くになっていた。
「うちでやらしてくれないか」と頼み、工場に社員を派遣。製造や出荷業務に携わることで現在、昼2時に出発して3時半には戻って来来ており、大幅な時短になっている。現在、工場に10人派遣しており、社員は全員で22人になる。
このほど事務所を移転し、第二のスタートを切った。前の事務所には38年いたが、250坪の土地が見つかり購入した。社長は今も現役で走るが、3人の息子が手伝っており、心強い。
川畑社長は、「まだまだビジネスチャンスはある。ここに移転して20台までは増やしたい。特殊な得意先を持ってやっていきたい」と意欲を見せていた。(3月3日号)
【写真】左 常に作業着姿の川畑社長
右 移転したばかりの清光商事