大和運送・栗尾社長、茨木市議選で初当選（2025/03/23）

「業界の窮状を訴えていく」

　大和運送㈱（大阪府茨木市）の栗尾憲社長は、１月26日投開票の茨木市議会議員選挙で初当選を果たした。28議席に39人が立候補する激戦の中で初出馬で見事当選を果たした。
　茨木市に生まれ育った栗尾社長は、茨木市駅の駅前開発が近隣他市に比べ遅れ、主要道は慢性的に渋滞し、バス等の公共交通も整備されていなことから「もっと発展させ、住みよい町にしていきたい」という強い思いが出馬の大きな理由になったという。
　また、茨木市は昨年、大阪府下のどこの市よりも早く、燃料高騰支援金の交付を始めた。それは、栗尾社長が所属する東三島輸送協議会が、地元の茨木フェスティバルにおけるボランティア活動や、北大阪トラックターミナル付近のゴミ清掃、夜間パトロールなどの取り組みを通して、茨木市とタッグを組んで活動を共にしてきたことも功を奏したと感じている。
　燃料高騰で苦慮する事業者が多い中、栗尾社長は、「皆が『トラック協会ももっと政治力を付けなければ』と言うが、誰も一歩を踏み出さない。業界のことをもっとアピールして窮状を訴えなければと考えます。行政とトラック協会のパイプ役を自分がやるしかないと己を奮い立たせた」と話す。
　昨年６月に社長に就任した42歳の栗尾社長は、２足の草鞋を履いてまい進する。（３月１７日号）

【写真】「業界を変えていく」と意気込む栗尾社長