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全国初の外国人バスドライバー誕生へ 両備グループ(2025/04/02)


トラックでも受け入れに向けた動き

 両備グループは、グループ会社であるニッコー観光バス㈱(東京都)の外国人社員であるイユス氏が特定技能1号評価試験に合格したと記者会見で発表した。この特定技能1号評価試験はバス・トラック・タクシーの自動車運送業を対象とした最初の試験で50人が合格した。イユス氏が全国初の外国人バスドライバーとなる見通し。


 特定技能とは、人材不足補うため、一定の専門性や技能を有する外国人を受け入れるための在留資格(日本に滞在できる資格)。開発途上国に技術を持ち帰ってもらうことが前提の技能実習とは異なり、特定技能は1号が通算5年、2号は上限なしで在留でき、2号になれば配偶者と子供の帯同(同伴)も認められる。
 特定技能の制度は2019年4月に施行されたが、昨年3月より、その対象に自動車運送業が追加され、2024年度から5年間でバス、トラック、タクシーのドライバーを最大2万4500人までの受け入れることが見込まれている。
 昨年12月に自動車運送業特定技能1号評価試験が実施され、50名が合格。50名の内訳はトラックが48名、タクシーが1名、バスが1名。
(タクシー、バスが極端に少ないのは2種取得の条件が厳しいため)
 イユス氏はインドネシア出身の40歳。2013年に来日し、日本語学校へ入学。 同校を卒業後、旅行会社に勤務していたが、ツアー添乗員としてバスに同乗する中でバスドライバーに憧れを持つようになった。
 そして昨年3月の制度改正を受け、バスドライバーになるために6月にニッコー観光バスに転職。8月に2種免許を取得し、12月の評価試験に合格した。現在は東京都内の車庫で先輩ドライバーの指導の下、運転準備に励んでおり、2025年度内の運転デビューを予定している。
 
 ニッコー観光バスの松本代表は、「彼の前向きな人柄や非常に真面目で勤勉な性格から採用を決めた。外国人だから採用したのではなく、これからは国籍や性別に関係なく、いい社員を採っていきたい」と話す。
 両備ホールディングスの大上常務は、「日本は働ける人の数自体が減少しており、事業規模の維持やサービスの向上には外国の方の力も必要になってくる。外国人の方もしっかり活躍できる両備グループでないといけない。そのための大きなポイントは、会社が真の意味でグローバル化してるか、多様性の中でみんなが連帯して仕事できるかというところ。
 そこが、外国の方からも日本人の方からも選ばれる会社になっていくと思っており、そういう組織として進化していかなければならないと考えてます」と述べた。
記者会見の最後には、イユス氏が実際に記者を乗せてバスを運転し、日々の成果を披露した。

 こういった外国人ドライバー採用の動きはトラック業界でも広がろうとしている。
 アサヒロジスティクス㈱(さいたま市)は、3月1日より、2024年12月に国内初の「特定技能1号評価試験」に合格した中国籍の大学生、周鴻澤氏(福岡県在住)をトラックドライバーとして採用することを発表した。
 周氏は日本語学校を卒業し、日本国内の大学の学生で今春卒業予定。日本語能力試験N2レベル(ビジネスレベルの日本語が理解できる)を取得している。
 現在、在留資格の切り替えを進めており、就労までに準中型免許取得を目指してもらうという。(3月17日号)

【写真】日本初の外国人バスドライバーとなるイユス氏