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BtoC配送を開始  山商運輸 高齢ドライバーの受け皿として(2025/08/27)


後輩育成にも期待

 ㈱山商運輸(小竹逸代社長、岐阜県可児市)は創業からBtoB(企業間取引)の運送事業をやってきたが、6月からBtoC(企業対消費者取引)も開始した。乗務員が高齢になっても、運転手として仕事が続けられるように新しい軽トラック部門を作った。現在、2台が稼働している。
 EC(インターネット通販)の仕事が中心。同社は大手運送会社の幹線輸送の仕事をしているが、その大手運送会社に声をかけ、新たに口座を開設し、軽トラックを購入。個人宅への宅配の仕事を始めた。
 愛知県一宮市と同弥富市の物流センターから宅配を行っている。BtoCを始めた背景には、乗務員が高齢化し、深視力(遠近感や立体感を判断する目の能力)が衰えてくるということがある。高齢化した従業員は大型から4トンなどへと車格を落としてきたが、最後には、乗れるトラックがないことから退社していた。
 本人が元気で、車の仕事をする意向のある社員の雇用の確保のためにBtoC部門を設けた。
 小竹社長は、「これまでに4トン車が乗れなくなった時に、72歳や79歳のまだ働ける元気な乗務員とお別れしてきた。だから軽貨物だったらまだいけるか、という考えがあった。今、他の大手運送会社さんにもお声がけしている。宅配は、どこの営業所でいつまでに20台というようなミッションがあり、それを計画通りにやっていく。高齢ドライバーが自分のコンディションを見てやっていける。高齢ドライバーは、安全運転のプロ。海外からの特定技能の方も入れるので、軽トラ部門で彼らや後輩の育成にもあたってほしい」と話している。(8月18日号)

【写真】200台計画を掲げる山商運輸