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全従業員に毎昼、弁当支給 AS LOGISTICS(2025/11/03)
休みがちな従業員も体調回復
倉庫業・梱包業を手がける㈱AS LOGISTICS(アズロジスティクス、篠原彰子社長、大阪市)では、3年前から福利厚生の一環として昼食時に従業員23人全員に弁当を支給している。弁当代は給料からの天引きではなく、全額会社負担だ。
現在、大阪府貝塚市、兵庫県尼崎市の営業所と合わせ3拠点で事業展開しているが、すべて弁当を支給している。給食会社が毎日配達してくれる。
弁当は、栄養のバランスを考え、かつおいしさも考慮。複数の給食会社の弁当を食べ比べて、選んだ。
弁当支給のきっかけは、同社の従業員が、昼食時、毎日、コンビニでカップラーメンと菓子パンを買って食べ続け、元気をなくしているように感じたためだ。それから同社では、健康経営をスタートさせた。
篠原社長は、「弁当の支給は健康で長く勤めてもらうため。男性の一人暮らしでは栄養が偏りがち。一食でも栄養のバランスを考えたお弁当を食べてもらいたかった」と話す。
弁当支給による健康の効果は出ている。体の調子が良くなったとする従業員が相次ぎ、また、毎年、胃腸炎で熱が出て、1週間程度休む人がいたが、完全に回復したという。
また、同社では、腰痛を改善するため今年7月から国家資格を持つリハビリスポーツトレーナーが来て、従業員1人1人に対し、施術している。1人あたり30分見て、体の不具合の原因を見てもらっている。
梱包業は前かがみになる作業で、フォークリフト作業も座りっ放し。事務も座り続けるため同社には腰痛持ちの人が多く、リハビリは好評だという。
同社では、今年3月に「健康経営ネクストブライト1000」を取得し、現在、500を目指している。
健康のワンポイントアドバイスを給料支給時に手渡し、健康への配慮に力を入れる篠原社長は、「健康のために会社として何ができるか。どうしても体が資本の仕事。しんどいからとダラダラ仕事するより、みんな健康だったら仕事のパフォーマンスが上がる。健康について何も考えてなかった人が考えるようになった。10年後も健康でいてほしい」と話していた。(11月3日号)
【写真】毎昼、おいしくお弁当をいただく従業員