休憩室に私設図書館設置 桑原サービス（2020/08/02）

読書の習慣身に付き、従業員から好評

食品輸送を展開する㈱桑原サービス（桑原正二社長、大阪府摂津市）では、昨年９月に従業員の休憩室に「私設図書館」を設置した。設置後、読書をする習慣が社内に徐々に浸透しており、現在では、本を寄贈する従業員も現れている。
元々、読書が好きな桑原勝彦専務が読み終わった本について、「読書は宝の山へと導いてくれる。このまま処分するのはもったいない。本を通して従業員の見識や考え方を広げることができれば」という思いから本棚を用意し、本を並べて行ったことが図書館の始まり。
蔵書は、漫画、単行本や小説、自己啓発本、アプリの参考書などジャンルは様々。興味のある本を従業員が手に取るようになり、読書の習慣が根付いていっているという。本を家から持ってきて、図書館に寄贈する従業員も現れ、現在では本棚に入りきらないほどに本が増えてきた。
私設図書館について桑原専務は、「ドライバーの多くは本を読む習慣がない。そのため、どうしても視野が狭くなってしまいがち。ドライバーの好きなものや、趣味もそれぞれ違い、考え方も違う。本をきっかけに自身の見識や考え方を広げ、従業員同士が交流できる場所となれば」と話す。
図書館には、無料で飲み放題のコーヒーマシンも設置してあり、従業員がゆっくりくつろげる憩いの場となって、従業員から好評を得ている。