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「ハイブリッド採用」で応募が3倍に   池田ピアノ運送(2021/10/31)


2022年入社の内定者8名を採用


 精密機器・医療機器の運送を行う池田ピアノ運送㈱(池田輝男社長、横浜市)は、9月1日に2022年入社の内定者8名を採用した。コロナ禍においても、新卒応募者が前年比の3倍となり、現在も採用を続けている。
池田ピアノ運送では、会社説明会をオンライン・オフラインのハイブリッドで行い、選考はオフライン(対面)という「ハイブリッド採用」を行う。オンライン参加を取り入れた結果、地方学生の参加率がアップした。
 オンライン参加では、社風や社員の雰囲気がつかめないという課題があるが、説明会の後、個別のオンライン面談を交えるなど、コンタクトの機会を増やして、学生の不安や本音を聞いていった。
 最終面接では自己PRプレゼンテーションを行う。そのため、事前準備の必要があるが、採用担当者は学生と個別にオンラインで面談し、プレゼンの構成作りをサポートしながら、強みを発見する。 
 また、採用担当者自身の関わり方を通して、会社の風土やこだわりを伝えていく。
内定者には毎月研修を行い、入社後のビジョン形成や企業風土の浸透を行っていく。コロナ禍によって、入社後の社内コミュニケーションが課題となっているが、池田社長の「働くことだけに限らず、ライフバランスを大切にしたい」という価値観をもとに、2か月に一度若手社員と内定者の懇親会を行い、入社前から同世代の絆を形成している。
オンラインを取り入れた採用では、企業と学生の対面での関わりが希薄になりがちだが、 
オンライン・オフラインのハイブリッド採用で時代の変化を取り入れながらも、ていねいな関わりを心がけている。
 池田ピアノ運送の採用担当者は、新卒応募者が前年比3倍となった要因について、①学生との連絡回数を倍増させたこと、②ハイブリッド説明会(オフライン・オンラインの同時開催)、③紹介会社、就活サイト運営会社など就活関連各社との連携を密に取ったこと、としている。
 内定者は、ハイブリッド採用に対して、「会社の雰囲気が伝わり、選考も現地で参加しているみたいで楽しかった」「部活動が忙しい中での就活だったが、ハイブリッドのおかげでスムーズに選考を受けることができた」「現住所が遠いので、ハイブリッドで参加させてもらえてよかった」といった声が聞かれた。

 【写真】ハイブリッド研修の様子