日本初　生鮮食品の早朝宅配 「モーニング・エキスプレス」一律３３０円（2022/01/16）

「夜頼んで、翌朝届く」


　㈱カノエ（東京都）は、日本初となる生鮮食品の早朝宅配サービス「モーニング・エキスプレス」を行っている。
高級食パン、挽きたてコーヒー、季節のフレッシュな果物など、夜22時までに注文すると翌朝７時までに玄関先に置き配で届ける。　
現在は火・水・金の早朝ルート宅配を行っており、配送エリアは東京都目黒区。現在、アルバイト含め５人で運営しており、配送手段は軽バンを使用。自社倉庫から配送を行っている。配送料は一律３３０円。
　注文はオンラインのみで、完全置き配型の「早朝ルート方式」にすることで費用を抑え、共働きが多く忙しい現代社会のニーズに合った商品の受け取りを可能にした。
早朝ルート方式は、新聞配達で利用されてきた効率的なスタイル。一般的なデリバリーサービスのように店舗から顧客に直接商品を届ける方式とは異なり、あらかじめ決めたルート上での宅配先の密度を高くすることにより、低コストで効率的な宅配を可能にした。
２０２０年４月、早朝宅配市場を創ることを目指して、焼き立てパンの早朝宅配サービス「パンタク」を立ち上げた。２０２１年10月、パンタクをリニューアルして「モーニング・エキスプレス」を本格稼働した。
　利用者からは好評で、利用者アンケートでは、このサービスを友人に「ぜひ薦めたい／薦めても良い」が 97・３％に上り、早朝宅配については、「平日受け取れないから、早朝が助かる」「心のゆとりができた」という感想も寄せられている。
共同創業者の原佑理子氏によると、忙しい毎日の「あ、明日の朝の牛乳がない」という瞬間が事業を考える一つのきっかけになったという。
「早朝に稼働することが一番の強み。また、外資系でも大手資本でもないので、小規模宅配網を生かした地域密着型の商品開発などができる。課題は、いかに密な宅配網を構築できるか。今後は、取扱商品数と宅配曜日を拡大していきたい。一部の富裕層のみでなく、多くの人が使えるサービスを目指す」と話している。

【写真】「モーニング・エキスプレス」 置き配の様子