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トピックスitiran

芸術作品の月額制配送サービス開始  セイノーHD(2022/02/20)


23区内 月5万円~


保管・移動 30%コストダウン


 セイノーHDと芸術作品の管理サービスを運営する㈱between the arts(東京都)は、昨年12月、都内のギャラリー(画廊)を対象に業界初のサブスク(月額制)配送サービス「美術倉庫 for GALLERY」を共同で開始した。作品の倉庫管理から移動・納品までを一括でサポートする。
 芸術作品を取り扱うギャラリーにとって、作家・顧客・倉庫・ギャラリー間での安心安全な輸送環境の確保は必須となるが、その一方で、日常的に発生する配送費や作品保管のための倉庫代などのコストは大きな課題だった。特に配送費は、その都度配送業者と契約することで高額な費用が発生していた。
月額制配送サービスは、セイノーHD傘下で美術品輸送を手掛けるセイノースーパーエクスプレス㈱(東京都)の実績や知見と、between the artsが持つ芸術作品の保管・管理ノウハウを結集。
 実証実験を重ね、効率化と低価格化を実現する独自のシステムを構築し、月額5万円(上限10作品)からというリーズナブルな月額制で配送する。
美術品の設置作業はbetween the artsが主に請け負い、セイノースーパーエクスプレスは作業補助として携わる。
 顧客へのラストワンマイル納品はもちろん、between the artsのアート管理サービス「美術倉庫」と組み合わせて、すべての作品の移動を任せることも可能だ。
「美術倉庫」における管理費用は1作品あたり月額100円からで、最大8m (高さ×奥行き×幅の合計)のサイズまで、万全のセキュリティと温度湿度が徹底された環境で保管できる。
 移動から保管まで同一業者が担うことで、保管コストがリーズナブルになる。
現在は、700近くある東京都内のギャラリーを対象に、23区内での配送に限定して対応するが、今後対象エリアを拡大し、2022年度中には全国に拡げたいとしている。
 between the artsは、「検討段階で数十社のギャラリーにヒアリングした結果、このような月額固定のサービスに対してのニーズが高かった」と話しており、 セイノースーパーエクスプレスは、「従来の美術品輸送サービスと作業の流れがやや異なり単純比較は難しいが、約30%程度のコストダウンを図れている」と話している。

 
 【写真】ギャラリーにとって配送や保管のコスト削減は大きな課題であった