「子どもの夢」載せてトラックを運行 　 ニシテ商会のドリームプロジェクト（2022/02/27）

協賛企業は安全意識高まり事故の減少に



　㈱ニシテ商会（西手保社長、愛知県名古屋市）では、子どもたちの「将来の夢」をペイントしたトラックを走らせる「ドリームプロジェクト」を展開している。
これは、協賛企業のトラックにこどもたちの「夢」をペイントして運行するもの。名古屋市子ども会連合会が後援している。昨年３月から準備を始め、同５月に第１号車（ニシテ商会のトラック）、同12月に第２号車（杉山運輸㈱＝愛知県名古屋市のトラック）が完成し、お披露目会を行った。
　同プロジェクトの委員長・西手隼人氏は、企画について、「長引くコロナ禍や不景気により、子どもが夢を持ちにくい世の中になっている。子どもが大きな夢を持てる社会にする必要があり、子どもたちの“夢”を乗せたトラックを走らせ、子どもたちの夢や希望を前に進めたい」と意義を話す。
　また、協賛企業についても、「ドライバーが子どもたちの夢を乗せて走ることで、安全運転意識が高まり、事故の減少も期待できる。子どもたちの夢を応援することができ、誇りと責任を持って仕事をすることができる」とメリットを話す。
「子どもの夢」を描いたトラックを運行する杉山運輸の鶴典幸統括部長は、「トラックが多くの人に注目されることで、ドライバーの運転が丁寧になった」と効果について話す。
同社では以前から安全運転やあいさつの教育を徹底していたが、会社からの指導だけでは、ドライバーたちの意識向上に限界があると感じていた。しかし、子どもの夢を乗せて走ることで、「このトラックで恥ずかしい運転はできない」と自然と安全への意識が高まったという。
　
　【写真】昨年12月のお披露目会の様子