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「メタバース内覧会」実施  プロロジス(2023/04/02)


 物流業界初 「施設内を歩いている感覚」など好評

 米国サンフランシスコに本社を置く不動産会社、㈱プロロジス(東京都)は2月7日、8日に、3月竣工の「プロロジスアーバン東京大田1」の内覧会を業界で初めてメタバースで開催し、のべ25社35名が参加した。メタバースは、ネット上の仮想空間をさす。
 メタバース内覧会では、自分の分身となるロボットをマウスやキーボードで操作して、CGで再現された同施設の中を自由に見学した。プロロジスの担当者と会話し、参加者同士で意見交換もできる。
 内覧会は、2月7日、8日の両日、10時、11時、13時30分、15時からの時間帯で行われた。所要時間は約40分。
 プロロジスによると、メタバースで内覧するメリットは、現地に足を運ぶことなく施設への興味やビジネス拠点として使い方のイメージを膨らませることができ、内覧後に実際の現地内覧につなげられることだという。
メタバースの内覧を始めた背景は、これまで展開していた大型物流施設と違って比較的コンパクトな施設で、メタバースによって自由に見学できるメリットが活かせるためだという。
 参加企業からは、「メタバース内覧会は初めてだったが、オンラインセミナーと比べ、施設内を歩いている感覚があり驚きの体験」「これまで興味がある施設の内覧会には時間を作って出張して参加し、行ける施設に限界があった。メタバースは移動時間を考慮せずに参加でき、非常に便利」といった声があがった。
 また、「図面や資料よりも施設を実感できて非常によかった。また、ワンフロアでの利用イメージと、分割利用イメージをボタンひとつで変えられるのは、メタバースならでは」といった感想も寄せられた。
プロロジスの担当者は、「今回は、地方から東京都心のプロロジスアーバン東京大田1を見学に来て下さったお客様もいた。今後は、逆にプロロジスが地方で開発する施設をメタバース化して見学いただくことで、首都圏からも地方の施設を実際に見てみようと思って頂けるような営業企画ができるのではと考えている。また、CGを使うことでレイアウトや区画の分割イメージを、その場で簡単に変更することが可能なため、いろいろな提案を行うことができる。メタバースはまだまだ新しいツールなので、新たな活用方法を検討していきたい」と話していた。(4月3日号)
 
 【写真】メタバース内覧会の様子