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2024年問題対策車導入 谷口商事(2023/04/09)


荷下ろし10分 シート掛けはハンドル操作


 谷口商事㈱(谷口勝社長、大阪府羽曳野市)はオランダ製の最新型トレーラー「クラーカー」を導入し、今年2月から稼働させている。「クラーカー」は全長13mで、最大積載量は28・5トン。国産トレーラーに比べ、一度に運べる量が違うので有利だ。
 同社はバイオマス発電所用の燃料となる木質のチップやRPF(リサイクル出来ない木や古紙及び廃プラスチック類を主原料とした固形燃料)、また、タイヤチップ、再利用出来ない木質パレットや木箱などを扱い、近年、「循環資源」の運搬に力を入れている。クラーカーも循環資源の運搬に使用されているが、10トン車2台分が運べ、高速代や燃料代の削減にもなる。  
 クラ―カーの最大の特徴は荷台の床が動くムービングフロアだ。床に埋め込まれた油圧シリンダーによって、縦に並んだ幾本もの桁(けた)が段階的に縦方向へ動き、荷物が自動的に外へ排出される。これによりダンプカーのように荷台を上昇させる必要が無いので、安定し、また、天井の低い場所でも荷下ろしが可能となる。
 荷下ろし時の排出スピードは、国産のトレーラーだと60㎥で20分かかるところを73㎥のクラーカーは10分前後で済む。
 また、積み荷の積載重量に応じてトレーラーのタイヤを接地させたり浮かせたりするリフトアクスル機能では、二段階でタイヤの軸を浮かすことができる。タイヤが2軸以上接地した状態では特大料金の車種区分となり、1軸接地した場合は大型料金となる。
 荷台後部には格納式のはしごが備え付けられており、荷台に安全に上がることができる。天井部分のシート掛けはかぶせるのではなく、ハンドルを回すことで簡単にシート掛けができるようになっている。
 トラクタヘッドの部分はVOLVO社製。身長180㎝の人が立ったまま着替えることができ、居住性に優れている。(4月3日号)

 【写真】導入した「クラーカー」