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トレーラー化で2024問題 、人材不足クリア(2023/12/06)
NSU物流サービス
5種類の台車を無駄なく稼働
㈱NSU物流サービス(都甲三男社長、大分県宇佐市)は、自動車部品、酒類をメインに扱っているが、陸送によるトラックからフェリーを使ったトレーラー化を推し進め、長時間労働を規制する2024年問題、また、ドライバー不足といった問題を解決している。
40年前、全長8mのトレーラーを初めて購入したが、都甲朝博会長は、「いずれ人が足らなくなり、大量輸送の時代になる。労働時間の問題も出てくると予想していた。今、フェリーにトラックを載せたら、人件費、燃料などの経費で赤字」と話す。
トレーラー(台車)は約250台保有し、フル稼働させている。8m、10m、12m、13m、14mと5種類の台車を持つが、これだけの種類の台車を持つところは珍しい。
重量がなくスペースを取る荷物は13m、14mの台車を使うなど荷物の形状、荷量によって台車を変えている。また、後部に3m空けば、3m分の荷物を混載するなど無駄のない輸送を行っている。
現在、九州から大阪まではフェリー、大阪―関東間はRORO船(トラックや台車専用の船舶)を使っているが、トレーラー化はメリットが大きいという。
フェリーは長さで運賃が決まる。つまり、運転席のあるトラックより運転席のない台車だけを載せる方が生産性が高い。大型トラックの荷物が4トン車程度の単価で済む。
また、都甲会長は、「トレーラーは長い目で見れば、経費がかからない。トラックは10年程度だが、トレーラーは平均20年。40年使っている台車も5台ある。車検など維持経費も安い。タイヤは走らないから2年に1回の交換で済む」とメリットについて話す。(12月4日号)
【写真】NSU物流サービスのシャーシ