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元日にしぼりたてのお酒配達 カクヤス(2024/02/04)
完全自社物流でユーザーの元へ
㈱カクヤス(東京都北区)は元日にしぼりあげた生酒をその日のうちに配達するサービス「元日初しぼり」を行っている。19年目となる今年も、新鮮な生酒が購入者の元へと届けられた。
同社は関東を中心に大正時代から事業を展開する酒屋である。現在は「なんでも酒屋カクヤス」と銘打ち、家庭向けと飲食店向けの両面で店舗販売や配達などのサービスを展開。繁華街を中心に物流拠点用のサテライトステーションを設けており、東京都23区・神奈川・埼玉・大阪で即日配達が可能な仕組みを構築している。
「元日初しぼり」では、新潟県をはじめ各地方の酒蔵で、元日の午前0時から原酒がしぼりあげられる。その後、瓶詰め、ラベルの貼り付け、梱包、出荷と作業が行われ、深夜未明には東京へと発送される。
午前、東京の同社の物流センターに到着した生酒は、仕分けされ、150か所を超えるカクヤスの店舗へと運ばれ、夕方、店舗のスタッフによって購入者の元へ直接配達される。この迅速なリレーにより、購入者は元日にしぼられた酒を元日に飲むことができる。
同社は年中無休で営業しており、元日初しぼりには年始でも営業していることを宣伝する狙いもある。年々、予約本数は増えており、今年の出荷本数は1万5000本。年賀状代わりに初しぼりの生酒を提供する飲食店もあるという。
同社の担当者は「元日初しぼりは完全自社物流を構えているからこそできる企画なので、他社には真似できないことができている」と話している。
元日初しぼりは720㎖が1650円、1・8ℓが3080円。(2月5日号)
【写真】配送される「初しぼり」