折り畳み電動自転車で駆け付け　 一人運転請負（2024/04/07）

ＯＮＥＭＡＮ


　㈱ｍｙＫｅｅｐｅｒ（青山大翔社長、和歌山市）は一人運転請負サービス「ＯＮＥＭＡＮ」を展開しているが、１月10日、㈱エースタイル（谷本吉紹社長、大阪市）との協業で、ＯＮＥＭＡＮ大阪支店の開設を発表した。
　運転代行は顧客から注文を受けた後、随伴車に２人で乗って現場に駆け付け、１人が顧客の車、もう１人が随伴車を運転し目的地まで顧客と車を運び、その後２人で随伴車に乗って戻るというのが一連の流れだ。
　そのため、ドライバー２名と随伴車１台が揃わなければ業務が行えない他、「自動車運転代行業の業務の適正化に関する法律」により、顧客の車を運転するドライバーは二種免許を所持する必要がある。
　ＯＮＥＭＡＮは同社が運転代行業者向けに展開する一人運転請負サービス。これは折り畳み式の電動自転車で現場に駆け付け、自転車を顧客の車に乗せて目的地に運び、自転車で戻るというもの。
　同サービスは、ドライバーが一人で済む他、随伴車の維持管理に掛かっていたコストが削減される利点がある。また、国が定める旅客自動車運送事業や代行運転自動車の要件に該当しないため、ドライバーが二種免許未所持でも運転が可能。
　ＯＮＥＭＡＮに加盟している業者は２月20日時点で16業者、その中には北海道や沖縄の業者もある。稼働している電動自転車は24台、利用された回数は全体で１万５０００回を突破している。
　ＯＮＥＭＡＮではこの他にも、運転請負の専用保険やスマホでの日報管理、導入に関するサポートといったサービスも提供している。
　青山社長は「大阪市は飲酒運転事故が多い地域で、大阪府警が公開しているデータでは令和３年から令和５年に大阪府下で発生した飲酒運転事故４４３件の内、約３割にあたる１３４件が大阪市で発生している。飲酒運転撲滅のためには大阪市での展開が急務であると考えていた」と話す。（４月1日号）

【写真】運転請負で使われる電動自転車