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「活力朝礼」を24年間継続  愛知・マイシン(2024/09/08)


「団結力と規律が生まれる」

 ひまわり便の㈱マイシン(辻直樹社長、愛知県豊橋市)では「活力朝礼」を行っている。活力朝礼は、倫理法人会の推進する、企業が元気になるための職場朝礼で、一般的な報告・連絡だけ、また、リーダーが訓示を述べるだけの朝礼と異なり、働く人の活力を高めることを重視する。
 先代の社長が倫理法人会に入会後の2000年から始めた。姿勢をはじめ、あいさつや気持ちの良い返事など、職場生活に欠かせない基本動作を毎朝行い、「当たり前のことを、当たり前にできる」社風をつくっていく。
 その中で、倫理研究所が発行する月刊誌『職場の教養』を活用する。
マイシンでは、3つの営業所で活力朝礼を行っているが、それぞれでチームを組み、年に一回、2月の最終日曜日に活力朝礼コンクールを行いパフォーマンスを競い合っている。
これまで24年間活力朝礼を継続してきたが、辻社長は、団結力と規律が生まれると強調する。
 「規律とは、ルールやマナーをしっかりと守っていこう、あいさつをちゃんとやろうということ。朝礼を教育の場にもすることで、経営者も含め働く人の人間性向上が図れる。
長年、毎朝の小さな積み重ねを継続していくことで、会社が良い方向へ、企業全体の社風や会社の質も少しずつ変わっていっているという実感がある。周りの評価がマイシンを後押ししてくれている。これからもずっとやっていくつもりだ」と話す。
 活力朝礼は倫理法人会で推奨されているが、会員事業者であっても、実際にこの活動を会社で行うのは難しい。恥ずかしいからやりたくない、といったような従業員の反対にあう事が多い。
 同社では、活力朝礼について外部からの見学者もひっきりなしに訪れている。取材当日も、関西の水産加工会社といった異業種から、マイシン本社へ朝礼の見学に訪れていた。
辻社長は同社でドライバーとして6年半勤務し、事務所に入って役職を経験した後、今から12年前に社長に就任。先代社長にはお子さんがおらず、血縁関係の無い辻社長が代表者に抜擢された。
 活力朝礼は事務所の社員が行うが、ドライバーも月に一度のミーティング前にあいさつ訓練を行う。活力朝礼コンクールはドライバーも事務方も全員で行う。
同社では、活力朝礼をマンネリ化させないために、活力朝礼委員会を発足させており、委員会のメンバーが月に一度集まって、ブラッシュアップを図っている。
 活力朝礼が、飽きさせない工夫を凝らして精度を上げていくのが目的だ。
振り付けを変える、文言を変える、声の出し方、姿勢を正すなど微に入り細に入り皆で意見を出し合う。(9月2日号)

【写真】活力朝礼の様子