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運賃はチャーター便の2倍のときも  北村商運(2024/09/25)


スポットの混載便で事業展開

 ㈲北村商運(北村裕二社長、京都府宇治市)は、現在、2トン車3トン車を中心にトラック17台、軽トラック6台を保有し、スポットの混載便を主力に展開し、業績を伸ばしている。
 4トン車の半分、3分の1といった一車にならない荷物を京都・滋賀を中心に集め、本社で方面別に仕分けし、翌朝にトラックが出発する。近畿、東海、岡山方面へトラックを走らせるが、全国100社以上の運送会社と提携し、沖縄・北海道以外の全国に荷物を発送している。 
 同社では定期のチャーター便はあえてせず、手間のかかるスポットの混載便を行う。週に1回、10日に1回あるかないか、一見さん、協力会社からの荷物が中心だ。
 北村社長は、「定期仕事は1日10時間から12時間と拘束される時間が長く、簡単に従業員が休めない。スポット便なら休みたいときに対応できる」とメリットを話し、また、運賃面でもチャーター便の1・3~1・5倍となり、忙しい時は2倍近くなるときもあり、収益性は大きい。 
 軽トラ、1トン、2トン、3トンとトラックは小回りが利く車が中心だが、これは同社の強みとなっている。4トン車では幅があって入ることができないお客さんにも対応できている。
 また、バラ荷物でもパレット積みにする。トラックにパレットを敷いておき、フォークリフトのない客先でバラ荷物を載せ、下ろし地でパレットで荷物を下ろす。お客さんも喜ぶ。
 1日、1~2回集荷し、トラックが夕方に帰ってくる間に荷物のサイズに合う車を用意し、配車を組み直す。一斉に荷物を降ろして全員で荷物を積替える。積替えをスムーズにするためフォークリフトは4台動かし、荷降ろし時間を大幅に短縮している。
 同社は設立17年目。北村社長は大手の運送会社で5年働いた後、軽トラで独立。4年半後、法人化し一般貨物運送の許可を取得した。
 北村社長は、「どこの運送会社も、2トン車3トン車のスポット便をやらないが、そこをあえてやっている。スポットの混載便は伸びしろしかない。拡大していきたい」と意気込む。(9月16日号)

 【写真】北村社長