茶道通し「おもてなしの心」学ぶ　ハンナ（2024/10/02）

月一回茶道教室開催

　運送会社・㈱ハンナ(奈良市)では、一昨年12月から茶道の表千家の先生を会社に招き、月１回茶道教室を開いている。社員に日本の伝統と所作を学んでもらいたい、との下村由加里社長の希望から茶道教室がスタートした。
　ハンナとグループ会社ＧＬＯＷ㈱の希望者が参加しているが、毎月５～６人が集まる。男性社員からも人気があり、取材時は３人の男性社員が参加した。
　本社の一室に茶釜などお茶の道具一式が用意され、先生の指導の下、社員がお茶をたててお茶をふるまっていた。
　茶道講師の筒井宗優氏（ＷＡＢＩＯ㈱）は、「茶道は頭で覚えるというより繰り返し、繰り返し、体で覚え込んでいくもの。一連の所作が何も考えなくてもやれるのが大事。迎える側、迎えられる側、両方を学ぶことでおもてなしの心が磨かれます」と話す。　
　毎月、茶道教室に通うＧＬＯＷの長谷川佐恵取締役は、「茶道を学べるのはすごくいい機会。茶道を通じてわびさびを感じています。茶わんをなぜ回すのか、一つ一つの所作に意味があります。この意味を知ることで、日常の中で心くばりができるようになりました。社員に対する接し方、お客さんとの接し方が変わりました」と、おもてなしの心が育っていると話していた。（９月16日号）

【写真】講師から指導を受ける社員