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365日24時間で事業展開 マサヤトランスポート(2024/12/04)


運転手3交替で稼働 1日売上8万4千円も

 労働時間短縮が叫ばれる中、㈱マサヤトランスポート(平岡秀典社長、大阪府泉佐野市)では、365日24時間で事業を展開している。1台のトラックを1日にドライバーが2交替、3交替し、仕事をこなす。1台のトラックで2人から3人分の運賃を収受している。トラックの償却など固定費が2分の1、3分の1になるので当然利益率は高くなる。
 同社と関連会社の㈱大輝産業で3トン、4トンのウィング車50台、ドライバー計90人で仕事を行う。地場中心で70%がゲート付だ。
 仕事は、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の横持ち、一般雑貨、イベント仕事、お酒の配送、メーカー製品の配送、衣類、キッチン周りの仕事、夜間の工場への納品、薬局への夜間配送。引越、早朝配達の仕事など多種多様。「夜間の仕事はいくらでもある」(平岡社長)と仕事は増えていっている。
 1日の運賃は通常時より上がる。例えば、早朝2万6000円、昼間2万7000円、夜間2万8000円と地場で1日で8万4000円上がるという具合だ。
同社では、距離ではなく8時間で区切るなど時間で仕事を行う。1人8~9時間、最高12時間が労働時間。なので、時間管理は問題ないという。これまで労働基準監督署から指導を受けたことはない。
 また、人はコンスタントに集まっている。早朝の人、昼間の人、夜間の人、それぞれの時間帯を希望する人が集まり、人には困っていない。残業はなく、全員月の拘束時間284時間内に納まっている。
 「配車もその時間帯に働きたい人を当てはめるだけ」(同)とスムーズにできている。定期の仕事7割、フリーが3割。24時間稼働しているので、仕事を組み合わせることで運転手は連休をとることもできている。
 365日24時間稼働は9年前から実施している。7年前、年商1億円だったのが現在9億円。売り上げ、利益とも毎年過去最高を更新している。
 平岡社長は、「夜間の点呼執行者も配置し、点呼は24時間体制で完璧に行っている。2024年問題も完全にクリアしている。時間が読めるので従業員の家族の方も喜んでいる。今後も24時間配送を拡大させていきたい」と意欲を見せている。(12月2日号)

【写真】「コンプライアンスは万全!」と話す平岡社長