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「トラックGメンに権限を!」 近畿地区物流政策懇談会(2025/01/26)
Gメンへの声、数多く
12月13日、令和6年度近畿地区物流政策懇談会が行われ、近畿トラック協会、近畿運輸局、交運労協の3団体の代表者達が集まり意見交換を行った。
懇談会では、トラックGメンの活動や、行政処分基準改正、多重構造問題への取組等について報告が行われた他、出席者達による意見交換会が行われた。
近畿交運労協の西村事務局長は開会のあいさつで、「今年の春闘では運送業でも賃上げが実現したが、他産業はさらに賃金が上がり、格差是正につながりませんでした。価格転嫁を着実に進め、適正取引を推進するために、改正物流2法を生かした取り組みを展開して頂ければならない」と述べた。
意見交換会では和歌山ト協の榎本副会長が、「トラックGメンに何かしらの権限を持たせることができないのか」と質問し、近畿運輸局の田中課長は「権限がないことに関しては私どもも対応に苦慮している。頂いた情報を活用して、荷主側に働きかけや要請という形で対応し、そこで改善を図って頂くというのが主な目的ということでご理解いただければと思います」と回答した。
京都ト協の宮本副会長は、「弊社でもGメンに報告をし、それから10ヶ月ほど経ったが、何の返答もない状態が続いている。中間報告は頂けないのか」と発言。滋賀ト協の山田副会長からは、「滋賀ではきちんと報告してくれる。県によって対応が違うのではないか?」という指摘があった。
田中課長は「きちんと途中経過を報告したいのが本音だが、統一の処理や運用のやり方の中で、回答はしないと決まっている。各都道府県で対応のズレがあるのなら、きちんと統一していく」と述べた。
近畿交運労協の西村事務局長は、「Gメンが360名に増員されたが、トラック事業者は近畿だけでも8000社、全国だと6万2000社以上もある。もう4か月は過ぎている。ドライバーは、その決まった規則の中でハンドルを握っている。荷主さんにしっかりと適正な運賃を払って頂いて、賃金を上げて頂かないといけない。鉄道やタクシーは運賃改定で上がったが、トラックとバスは非常に低いまま」と、トラックやバスからタクシーに人が流れていると話した。
また、労働組合から多重下請け構造の是正について質問がされたが、平島会長は、「2次までという提言がありますが、実際できるのかというと現状は無理です。ですが、2次に向けて何かしらの仕掛けを作らないと、3次4次5次となっていく。どこかで切り、何かしらの規制をしっかりして頂くということが大事だと私は思っております」と述べた。
【写真】懇談会の様子