丸和運輸　 社員にアイスの提供（2025/08/20）

本社に冷凍庫　チケットで30個まで

　丸和運輸㈱（藤本智治社長、大阪市）では社員への福利厚生として、アイスクリームの配布を行っている。夏場の暑さ対策の一環としての取り組みだ。
　毎年７月からアルバイトを含む全社員70人に「アイスチケット」を配布しており、チケットで30個までのアイスを受け取ることができる。常時20種類のアイスがそろっている。　　
　この取り組みのきっかけは、新型コロナウイルス感染症の収束だった。同社は大阪・難波と心斎橋に店舗を持って、スーツケースの販売を展開しているが、コロナ禍でインバウンド客が激減し、売り上げが落ち込んだ。　
　そこで、地元にいながら旅行気分を味わえるよう、ご当地アイスの販売を始めた。その後、感染状況が落ち着いてきたことから、スーツケースの販売も回復。アイスの販売は取りやめ、本社事務所へアイスの冷凍庫を移設し、そのままご当地アイスなどアイスの仕入れを行って、社員へ配布するようになった。
　総務の人がアイスを冷凍庫に詰めているが、チケットによる手渡しが終了した後は、原価で販売を行っている。
　藤本社長は「アイスは年中置いている。実は夏だけでなく、冬も売れている。アイスをもらって、嫌な顔をする人はいない。少しでも社員の楽しみになってくれれば」と話している。（８月１８日号）

【写真】丸和運輸の事務所に置かれているアイスの冷凍庫（うちわを持つのが藤本社長）