「事故車運搬」でオンリーワン目指す！ 　田平陸送（2018/10/14）

平成19年に創業した㈱田平陸送（田平秀行社長、大阪市西区）は現在、車両台数１６０両で事業展開しているが、
大型から４㌧、２㌧、軽四まで多様な車種をそろえるが、最近、力を入れているのが、車を運搬するキャリアカー（積載車）だ。　
　キャリアカーは30台を保有するが、今年に入って新車のキャリアカーを７台増車した。
　昔はキャリアカーを保有すること自体、特殊で競争力があったが、現在では、キャリアカーを持つ事業者が増え、その結果、運賃競争に巻き込まれているのが現状だ。新車を運搬するといっても中古車と運賃は変わらなくなってきている。
　同社では、３年ほど前に乗用車の中でも、事業者がやりたがらない「事故車」に着目した。事故車の運搬は、自走できないため、需要はあるが供給が追いついていない分野だった。
　１台積みが通常の運搬形態であるが、同社は、キャリアカーを改造し、側面から事故車をフォークリフトを使って積めるようにし、ウィンチで移動できるようにした。
　大型車で５台、トレーラーで７～８台、２㌧４㌧ベースの車で２台積めるが、現在、扱う乗用車の７割が事故車で占めている。　　
　他、トレーラーヘッド、フォークリフト、重機の輸送も取り扱い、他社との差別化を図っている。
黒澤敬専務は、「今後も事故車の運搬で攻めて行きたい。他社と同じサービスの提供は価格競争に陥りやすく、うちしかできないオンリーワンのサービスを今後も目指していく」と話している。北大阪、南大阪、成田、名古屋に営業所を持つ。