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女性の配車スタッフが活躍 千葉県・仁和運送(2025/12/21)


仕事がスムーズに 業務の拡大にも

 運送業界では配車の人材不足も叫ばれるようになってきたが、千葉県流山市(ながれやまし)の㈱仁和運送(にわうんそう、長澤 章裕社長)では女性の配車スタッフが2人在籍している。2人は業界未経験で入社したが、ドライバーや得意先からは好評で、今や同社にとって欠かせない存在となっている。
 輸送事業部の梅田カティ係長は、5年前にパートの事務員として入社したが、入社から半年後、車で外回り営業を始めた。ガッツがあり、右も左もわからない中で、飛び込み営業を行い、道中、見かけたトラックを車庫まで追いかけ、そのまま運送会社の事務所に飛び込んでいった。
 トレーラー専門の運送会社に飛び込んで仕事を請け、別のトレーラーを持つ運送会社に飛び込んで傭車3台を獲得する営業をしたこともある。時間があれば近所の運送会社、荷主に飛び込み、外回りは1年ぐらいやった。前職は美容業界にいて、人と接することは得意だったという。
 2年前から本格的に配車を担当し、現在、4台のトラックを固定で動かし、3回転分の仕事をつけるなどしている。
 武藤沙希さんは入社して6か月。ももともと美容業界にいた。運送業に興味がまったくなく、正社員として働きたいという一心で入ってきた。最初から配車業務を担当。「勉強している段階で、わからないことだらけ」という。配車は4㌧車担当で上司におそわりながら自社便5台を動かしている。
 運送業界の当初のイメージについて、梅田さんは「ドライバーは寝れない仕事で大変そうなイメージだったが、入ってみたらそうでもなかった。男性も女性も人と人とのつながりが強い業界。仲間意識があり、関係が築いていると助けてくれる」と印象を語る。
女性の配車業務について武藤さんは、「配車が女性なんだと珍しがられるが、話のきっかけになり、会社に興味を持ってくれることにつながる。女性も活躍してますよ、ってアピールポイントになっている」という。
 2人の女性配車スタッフの存在は大きいようだ。2人の上司にあたる輸送事業部の細川基課長は、「2人は即戦力ではない。焦らずに育てていこうということで女性を雇ったが、2人の指示に従ってくれるドライバーが多く仕事がスムーズに運んでいる。男性中心の業界の中での女性はインパクトは強く、業務の拡大にもつながっている。ドライバー100人中今女性は3人。2人をきっかけに女性ドライバーも増やしていきたい」と話す。
(12月15日号)

【写真】左から細川課長、武藤さん、梅田さん