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月次で社員を表彰 東京ユニオン物流(2026/01/14)
ドライバー、事務職員も含めた全社員が参加
東京ユニオン物流㈱(川﨑和夫社長、東京都武蔵村山市)は、社員の努力を積極的に評価する独自の表彰制度を長年にわたり運用している。同社が取り組むのは、年1回の「事故防止大会」と、毎月テーマを変えて実施する「月次コンテスト」。ドライバーだけでなく事務職員も含めた全社員が参加でき、日々の「当たり前の行動」を褒め合う文化が定着している。
同社では、20年以上にわたって、年度末に「事故防止大会」を開催。大会では、各営業所で編成される約20の「班」ごとに無事故達成状況を共有し、無事故班を表彰する。班は同じ取引先や同じ運行形態のドライバーで構成されている。
大会は本社営業所の倉庫スペースで行われ、100名以上が参加する。個人表彰として「優良ドライバー制度」も設けており、デジタコの平均評価が99・5点以上で、違反・車両事故・商品事故がゼロであることが条件。毎年20名程度が選ばれ、中には17年連続で認定されているドライバーもいる。受賞者には報奨金1万円が贈られる。
また、「月次コンテスト」は、毎月テーマを変えて実施されている。日常点検・フォークリフト技能・内輪差の理解・バック操作・大声でのあいさつ・健康診断結果・高さ感覚・省燃費運転・熱中症やインフルエンザの予防標語など多岐にわたる。
例えば毎年1月に行われる「日常点検コンテスト」では、あらかじめ不良箇所の仕掛けを施した車両を使い、緩んだナンバープレートや小さな異常に気づけるかを確認する。50名ほどが満点を取る一方、見落としが出る社員もおり、日常点検の大切さを再認識する機会となっている。
毎年5月に行われる「バック操作コンテスト」では一斗缶を並べ、どの距離で停止すれば接触せずにピッタリと止められるかを競う。実際に当ててしまうと大きな音が出るため、「バック事故の怖さを体で感じてもらう」という狙いがある。
参加者の上位には商品券(1位5000円、2位4000円、3位3000円)が送られる。この商品券は従業員に直接手渡されるのではなく、「自宅へ郵送」する。封筒を家族と開けることで、家庭内での喜びを共有してもらう工夫だ。
月次コンテストは年間で延べ80名ほどが表彰される。ドライバーだけでなく事務所スタッフも参加できる項目を用意することで、「職種を超えた一体感」を生み出している。
月次のコンテストの結果は事故防止大会でも発表されるが、班別表彰や月次コンテストなどの総合成績から最も優秀だと判断されたドライバーには「すご技ドライバー」として表彰される。
同社では表彰制度に加え、毎月全社員に提出をお願いしている「改善提案」「ヒヤリハット」「危険予知」の3種類のシートによるインセンティブ制度がある。いずれか2枚を提出すると給与が5000円加算される。
さらに営業所ごとに改善提案の発表会を行っており、年4回の選抜と表彰を実施している。業務効率化につながる運行経路の改善案など、実務に根ざした提案が多いが、現場の気付きを組織として取り込む効果を果たしている。
川﨑社長は、「ドライバーは基本的に一人で仕事をする時間が長い。だからこそ、全員が 同じ方向を向く仕組みを日頃からつくることが重要。社員が互いを褒め合い、成果を共有し、成功体験を分かち合う。その積み重ねが組織としての一体感につながり、日常の業務にも良い影響を与えている」と話している。(1月5日号)
【写真】2025年3月末に行われた安全大会の様子