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誘導業の業種認定を! 中津物流・上山取締役 「業界の地位向上図るため必要」(2018/11/18)
「誘導業に業種としての認定がない。監督官庁がない。我々誘導業者が胸を張って仕事をするためにも、業種認定をしてもらいたい」と訴えるのは誘導業を営む㈱中津物流(八木哲也社長、神戸市西区)の上山勝幸取締役。
幅、高さ、重量の規定値を上回るトレーラーなどの特殊車両が道路を通行する場合、道路管理者から通行許可を得る必要があるが、道路管理者からはABCDの4段階の通行条件が付される。
通行条件の中でもC条件、D条件は、特殊車両が反対車線をはみ出しての走行や橋梁の走行がある。周囲の車への注意喚起、周囲の車を通行止めにする必要があり、そのため走行する特殊車両の前後に誘導車を配置しなければならない。
15年ほど前から誘導業者が出てきたが、安全に特殊車両が道路を通行する上で不可欠な存在となっている。しかし、許認可制ではないため、事業者数は把握できておらず、個人業者も含め乱立している状況だ。
上山氏は、「素人も先導しているというのが実状で、当然、安全な誘導は保証されない。誘導は警備業でもサービス業でもない。『誘導業』という業種認定があって欲しい。トラックのように最低保有台数を設け、誘導する車も定義付けし、運転する者も研修を受講した者であるとか、一定の制限を付けてもらいたい。業種認定があれば、業界の地位向上も図れ、お客さんの見方も変わり、人も集まってくる」と話している。
【写真】=中津物流・上山取締役